「安心して働ける工業団地」を目指して

 稔台工業会は、昭和37年(1962年)稔台工業懇話会として誕生し、令和4年(2022年)には創立60周年を迎えようとしています。この間、時代の変遷とともに、一部会員企業や所属する業種の入替りはあるものの、工業団地内の交流の場として、松戸市への地域貢献の団体としての役割を果たしながら、いまでは53社の会員企業(2020年1月30日現在)が属するまでに成長を遂げてまいりました。

 ここ数年来、稔台工業会として「安心して働ける工業団地」を目指しての事業を積極的に推進しています。平成28年度から整備事業を始め、令和元年度に事業が完了した街路灯のLED化や防犯カメラの設置はその一環として行われたものです。また、長い間問題視されていた大型トラック等の駐車対策に関し、松戸市及び松戸警察署の協力を仰ぎ、会員企業との調整を図りながら、工業団地通勤歩行者及び近隣歩行者の安全確保を目指した取り組みを進めているところです。

 一方で、本当に「安心して働ける工業団地」になるために実施すべき課題は数多く残されています。これらの課題を一つ一つ確実に解決し実施していくことが、「安心して働ける工業団地」実現への近道と認識し事業を進めていく予定でいます。

 令和4年度には、稔台工業会創立60周年を迎えます。この60年の間には、高度経済成長による日本経済の奇跡的な発展やバブル崩壊、リーマンショック、新型コロナウィルスなど様々な出来事が発生してきましたが、このような社会の波を乗り越えて稔台工業会が成長することが出来たのも、会員企業の協力と会員企業で働いてこられた諸先輩方の努力の賜物であります。会員企業だけでなく、会員企業で働いている方々全員の工業会として、稔台工業会が永続的に発展していくためにたゆまぬ努力を続けてまいります。

 稔台工業会はその歴史や伝統を受け継ぎ、同時に新しい時代の流れに対応していかなければなりません。引き続き会員企業と切磋琢磨しながら、地域の皆様や松戸市、松戸商工会議所、その他関係諸団体との連携を強化し「安心して働ける工業団地」を、そして「稔台工業会に属している会社で働くことが出来て良かった」と思われる工業会を目指して活動し続ける所存です。

 引き続き皆さま方のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

                               
                               稔台工業会 会長
                               佐藤鉄工株式会社
                                  佐藤 友紀

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